ライプニッツ

ジル・ドゥルーズ「襞―ライプニッツとバロック」第4章

第4章 十分な理由 アリストテレスが事前と事後とよんだもの、つまり先行性は、ここに時間の秩序がないけれども、複雑な観念であることが予感される。定義するもの、あるいは理由は定義されるものに先行しなければならない。それらが定義されるものの可能性…

ライプニッツ「形而上学叙説」

神のとる道の単純性についていえば、単純なのはもっぱらその手段においてであって、目的ないし結果の点では逆に多様で多彩あるいは豊穣なのである。この単純性と多様性は、一方で建物を造る予算、他方で建物に求められる大きさと美しさの場合と同様に、バラ…